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茅野の宮川地区が原作にちなみ町おこし

2006/11/22 信濃毎日新聞掲載

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 茅野市の街づくり機関「茅野TMO」の宮川街づくり協議会は、来年のNHK大河ドラマ「風林火山」の原作に「宮川村」が登場するのにちなみ、武田氏や諏訪氏とゆかりのある歴史を生かしたまちおこしを計画している。地区内の史跡・名所を紹介する案内マップや看板を作製、観光客に街中の散策を楽しんでもらおうと期待している。
 同協議会などによると、1542(天文11)年に武田信玄が諏訪を攻めた際、諏訪地方を領有していた諏訪頼重の軍勢の動きを見通すため、諏訪大社上社御柱祭の山出しの見せ場となる宮川地区の木落とし付近に陣を構えたと伝えられる。原作の井上靖さんの小説では、諏訪への侵攻を計画する中で「宮川村」が登場する。
 同地区の宗湖寺には、頼重のいとこで後に高島藩主となった諏訪頼忠の位牌(いはい)が安置されているという。案内マップでは、木落としや宗湖寺のほか、頼重が陣を構えた犬射原(いぬいはら)神社、頼重の居城・上原城などを地図や写真で紹介。武田氏と争った諏訪氏の歴史を解説している。
 明治天皇にも提供したという宗湖寺敷地内の井戸水「御膳水」にも触れている。今秋に実施した水質検査で、飲料水としての水質が良好であることを確認。「戦国時代からきれいな水が出ていた可能性があり、近くで陣を構えた信玄も飲んだのでは」(同協議会)と、水の名所として広まることを期待している。
 100部作製したマップは既に配布し終え、年明けにも増刷する。マップを拡大した看板は近く、地区内を通る県道払沢茅野線沿いに設置する予定だ。協議会長の伊藤英一郎さん(43)は「数多くの名所の存在を生かし、訪れた人々に街中に滞在してもらう時間を長くすることで、街のにぎわいを出していきたい」と話している。
【写真説明】宮川街づくり協議会が作製した地元の名所旧跡を紹介するマップ