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武田家3代の寄せ書き? 伊那に掛け軸

2007/1/27 信濃毎日新聞掲載

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 伊那市中央区で旅行代理店を経営する守屋和人さん(67)=城南町=は、戦国武将の武田信玄(1521-1573年)と、父の信虎(1494-1574年)、息子の勝頼(1546-1582年)の武田家3代の名が記された書の掛け軸を所有している。直筆かどうかは不明だが、守屋さんは折からの風林火山ブームに触れ、「多くの人に見てもらいたい」と店内に飾っている。
 書は縦25センチ、横29センチ。右に「永禄4年元旦試筆 信玄」とあり、鶏の絵が描かれている。中央には漢詩と信虎の名、左に「春花」と題した和歌と勝頼の名が読み取れる。掛け軸が入っている箱には「武田三将合作」と書かれている。守屋さんは約25年前に市内の友人から、その友人は神奈川県鎌倉市の寺から買ったという。
 永禄4(1561)年の川中島の合戦を前に、戦勝祈願で3人が寄せ書きし、武田家の家宝の書とともに鎌倉の寺に納めた-というのが、守屋さんが友人から聞いた話だ。守屋さんは「家宝の書」も一緒に購入、職場に飾っている。
 山梨県立博物館学芸員の海老沼真治さんは「真贋(しんがん)は答えられないが、永禄4年の20年前に信玄は信虎を追放しており、3人が同時に書いたとは考えにくい。3人が同じ紙に書いたものも見たことがない」としている。
 守屋さんは「疑いだしたらきりがない。いつか日の目を見ればと思い、保管してきてよかった」と話している。問い合わせは守屋さん(電話0265・78・7111)へ。
【写真説明】武田家3代の名が記された守屋さん所有の書