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信玄のミニチュアかぶと 6職人の技術結集

2007/9/05 信濃毎日新聞掲載

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 武田信玄が合戦で使ったとされる「諏訪法性兜(ほっしょうのかぶと)」をモデルにしたミニチュアのかぶとを、諏訪、塩尻・木曽地方の職人6人が連携して制作した。かぶとは高さ5センチほどで、朱色の糸の編み込みや台座、飾り箱なども付いている。彫金や漆芸など職人それぞれの技術を生かして仕上げた。下諏訪町の諏訪湖時の科学館・儀象堂に展示。受注販売にも応じる。
 諏訪法性兜の実物は、同町の町立諏訪湖博物館・赤彦記念館に所蔵。ミニチュアかぶとは、NHK大河ドラマ「風林火山」の放送にちなんで彫金師の増沢伸一さん(49)=下諏訪町=が制作を発案。知人の職人に声をかけ、半年ほどかけて完成させた。職人たちは今回、信玄に仕えた軍師で「風林火山」の主人公、山本勘助のかぶとのミニチュアも作った。
 増沢さんが18金と銀で本体を作り、かぶと正面にある前立(まえだて)物の鬼面には長野冬季五輪のメダルを制作した蒔絵(まきえ)師の広田純一さん(54)=塩尻市=が漆塗りを施した。首を覆うしころなどの朱色の糸の編み込みは、布や糸で花や人形を作っている全国造形盆栽美術家協会理事の浜みゆきさん(57)=諏訪市=が担当した。
 かぶとを載せる台座は、浜さんの夫で皮革工芸師の貞人さん(59)が漆で模様を付けた伝統的技法「甲州印伝」の皮で作っている。
 その下の飾り箱は竹工芸家の飯島正章さん(47)=上松町=と木曽漆器職人の巣山定一さん(49)=塩尻市=の2人で作った。飯島さんが箱の各面を「武田菱」からヒントを得て「菱四つ目編み」で制作。箱の枠は巣山さんが黒漆で塗り上げた。
 増沢さんたちは今回の制作をきっかけに職人のネットワーク「信州手仕事衆」を結成。今後も分野を超えての連携を模索していく。
 受注販売は、信玄のかぶとが36万円、勘助のかぶとが30万円で、各10個限定。制作に3カ月ほどかかる。問い合わせはgoldsmith dAb内信州手仕事衆事務局(電話0266・28・9077)へ。
【写真説明】職人6人の技術が結集した「諏訪法性兜」のミニチュア「武田信玄」(手前)と「兜 山本勘助」