風林火山関連ニュース
 
 

川中島の戦い「真実」紹介 長野 真田宝物館で企画展

2007/9/22 信濃毎日新聞掲載

07092202.jpg

 長野市松代町松代の真田宝物館で「真実の川中島の戦い-飢饉(ききん)・略奪・人取り-」と題した企画展が開かれている。従来、あまり注目されなかった農民や雑兵などの民衆が巻き込まれた戦いの現実を伝えようと、市松代文化施設等管理事務所が初めて企画。農作物の収奪や集落への放火などを記した古文書など、国内各地から集めた川中島の戦いと同時代の資料を展示している。10月15日まで。
 「川中島の戦いを科学する」をテーマに来年3月まで開く4期の企画展示の1期目として開催。第5次川中島の戦いと同時期の1564(永禄7)年に武田信玄が上州(現在の群馬県)に出兵した時の戦果を記した古文書を展示。地元の農民が育てた麦を刈り取り、陣地に持ち込んだり、集落に放火したとの記述がある。ほかに同市篠ノ井塩崎の見山砦(とりで)で出土し、武器として使ったとされる「つぶて」など30点ほどが並ぶ。
 同事務所の学芸員、原田和彦さん(43)は「同時代の文書から武田軍が作物の収穫期を狙って敵地に攻め込んで収奪し、村に放火したことなどが分かる。『つぶて』を投げて戦ったとされる雑兵の多くは農民。川中島の戦いは、一騎打ちに象徴される華やかな戦いではなく、非常に悲惨な戦争だったと推察できる」と話している。
 2期目の展示は「伝承の中の川中島の戦い」と題し、10月17日から武田軍対上杉軍という川中島の戦いのイメージが作られる過程を紹介する。
 開館時間は午前9時-午後5時(入館は午後4時半)。入館料は一般300円。小中学生120円。未就学児は無料。火曜日休館。問い合わせは真田宝物館(電話026・278・2801)へ。
【写真説明】真田宝物館で開かれている企画展「真実の川中島の戦い」