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江戸後期の伝承探る 長野で川中島の企画展

2007/11/27 信濃毎日新聞掲載

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 長野市松代文化施設等管理事務所は12月3日まで、企画展「伝承のなかの川中島の戦い-妻女山に霊水湧(わ)く」を同市松代町の真田宝物館で開いている。「川中島の戦いを科学する」をテーマとして、来年3月まで4期にわたり続ける企画の2期目。戦国時代の武将を中心に描かれた物語がある絵本など約30点を展示している。戦いにまつわる逸話や伝承が江戸時代後期につくられた可能性を示す資料を展示している。
 展示品の中には、上杉謙信がやりの柄の端で地面を突いたことでわき出たとされる妻女山の「謙信槍尻(やりじり)の泉」伝説に対して、疑問を呈する松代藩士の手紙がある。
 武田信玄の軍師・山本勘助が馬に乗って戦っている様子を描いた「絵本甲越軍記」や、天文10(1541)年に武将・真田幸隆の父・海野棟綱が上杉氏を頼って上州に逃れたことを記した手紙も並ぶ。
 同事務所の原田和彦学芸員は「戦国時代の合戦を勇壮な物語として描く絵本や軍記物などは江戸時代後期以降に目立つ。一騎打ちに代表される川中島の戦いのイメージはこの時代に広まったのではないか」としている。
 一般300円、小中学生120円。未就学児は無料。火曜日休館。問い合わせは同館(電話026・278・2801)へ。
【写真説明】真田宝物館で開かれている企画展「伝承のなかの川中島の戦い」